JR九州の株を保有していると、毎年もらえる「鉄道株主優待券」。この記事では、以降「株主優待券」と表記します。

せっかくなら、できるだけお得に使いたいところです。

今回は、JR九州の鉄道株主優待券の内容や使い方を簡単に紹介したうえで、大分県から使うなら、どんな使い方がお得なのかを考えてみます。

JR九州の鉄道株主優待券とは

JR九州では、毎年3月31日時点で100株以上保有している株主に、保有株式数に応じて鉄道株主優待券を発行しています。

現在の鉄道株主優待券は、JR九州管内の普通・快速列車に1日乗り放題となる1日乗車券です。

有効期限があるため、利用前には券面やJR九州公式サイトで確認しておきましょう。

特急や新幹線にも使える

「普通・快速列車だけなら、あまり使い道がないのでは?」

と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

特急券を別に購入すれば、JR九州の特急列車や九州新幹線にも乗ることができます。

つまり株主優待券を「乗車券」として使い、特急券だけを購入するイメージです。

たとえば大分から博多まで特急ソニックを利用する場合も、

株主優待券+ソニックの特急券

で乗車できます。

株主優待券の使い方

株主優待券を利用するときは、有人改札口などで優待券を提示して利用します。

自動改札機は利用できません。

特急ソニックを利用する場合は、別途、自由席特急券または指定席特急券を購入します。

では、どう使うのが一番お得なのか?

株主優待券は1日乗車券なので、基本的には

長い距離を乗る

1日のうちに何度も乗る

ほどお得になります。

九州を1日かけて大移動すれば、もっとお得な使い方もできます。

ただ、大分県に住んでいる人が実際に使うケースを考えると、

「大分から博多へソニックで行って、その日のうちに帰ってくる」

という使い方は比較的多いのではないでしょうか。

そこで、この場合を比べてみます。

大分〜博多をソニックで日帰り往復してみる

まず、比較対象として「九州ネットきっぷ」を見てみます。

大分〜博多の九州ネットきっぷは片道3,500円。

往復すると、

7,000円

です。

では、株主優待券を使った場合はどうでしょうか。

株主優待券+自由席の場合

大分〜博多の自由席特急料金は片道2,200円です。

株主優待券を使えば乗車券部分は必要ないため、

2,200円×2=4,400円

で大分〜博多を日帰り往復できます。

九州ネットきっぷの往復7,000円と比べると、

2,600円お得

です。

つまり、

株主優待券1枚を使うことで、4,400円で博多を往復でき、2,600円の節約になる

ということです。

株主優待券+指定席の場合

指定席特急料金は、通常期で片道2,730円です。

往復すると、

2,730円×2=5,460円

です。

こちらも乗車券部分は株主優待券でカバーできます。

九州ネットきっぷ往復7,000円と比べると、

1,540円お得

です。

つまり、

株主優待券1枚を使うことで、5,460円で博多を往復でき、1,540円の節約になる

ということです。

比較するとこうなります

利用方法大分〜博多 日帰り往復
九州ネットきっぷ7,000円
株主優待券+自由席4,400円+優待券1枚
株主優待券+指定席5,460円+優待券1枚

株主優待券を使った場合のお得額は、

自由席なら2,600円

指定席なら1,540円

です。

株主優待券そのものの価値も考えよう

ここで忘れてはいけないのが、株主優待券そのものにも価値があるということです。

今回の大分〜博多の日帰り往復では、

  • 自由席なら2,600円分
  • 指定席なら1,540円分

の節約になります。

逆に考えると、株主優待券がこれ以上の金額で換金できるのであれば、金額だけを比べれば使わないほうが得ということになります。

もちろん、もっと長距離を移動したり、1日に複数区間を乗車したりすれば、1枚の優待券でもっと大きな節約につなげることもできます。

そのため、

「優待券を持っているから使う」のではなく、どれくらい得になるのかを計算してから使う

のがおすすめです。

なお、実際には金券ショップなどで株主優待券の買い取りが行われていることもありますが、JR九州の株主優待券には売買に関する注意書きがあります。

売却などを考える場合は、最新の利用条件を確認してください。

まとめ

JR九州の鉄道株主優待券は、JR九州管内の普通・快速列車が1日乗り放題になる優待券です。

さらに、別途特急券を購入すれば、特急ソニックや九州新幹線にも利用できます。

大分から博多へソニックで日帰り往復する場合、九州ネットきっぷと比べると、

自由席なら4,400円で往復でき、2,600円お得

指定席なら5,460円で往復でき、1,540円お得

になります。

もっと遠くまで乗ったり、1日にたくさん移動したりすれば、さらにお得に使うこともできます。

ただ、大分県からの現実的な利用例としては、博多への日帰り往復くらいを一つの目安にして、優待券を使う価値を考えると分かりやすいと思います。